2024年度 スキルアップ研修
汎用性のある共通的技術の習得や高度専門技術の取得を目的として、グループ又は少人数(1名以上)による研修を行っています。非機械系職員の機械加工研修(2024年4月1日~2025年3月31日)
2021年4月に群馬大学理工学部の改組が行われ、5学科から2類に移行した。
これまでに、工作機械を扱う実習と言えば、機械知能システム理工学科の工作実習のみであった。
しかし、改組によって旧学科の工作実習は廃止となり、
昨年度から、機械プログラムの「機械実習」、知能制御プログラムの「システムデザイン実験 I」、
そして材料科学プログラムと化学システム工学プログラムの「設計製図実習」において工作関連の課題を実施するようになった。
いずれの工作関連の課題においても、マシンショップ職員を含む機械系の技術職員が担当しているが、
今年度より設計製図実習に関して技術部から機械系以外の技術職員も支援することになった。
本研修では、汎用工作機械について知識と技術を習得し、今後の実習で学生に指導できる水準を目指して研修を行った。
化学系新規学生向け講習会の検討(2024年4月1日~2025年3月31日)
化学物質による労働災害を防止するため、労働安全衛生規則等の一部が改正された。
化学物質規制の仕組みが特定化学物質障害予防規則等による法律準拠型の管理から、事業者がリスクアセスメントの結果に基づき、
ばく露防止のための措置を適切に実施する自律型の管理に見直された。
これによりリスクアセスメントの実施、ばく露低減措置の実施、適切な保護具の選定・着用等の教育の機会が必要となっている。
これまで学生向け講習会では、リスクアセスメントの実施を中心として行ってきた。
化学物質のリスク評価システムの使い方を実際に例示することでリスクアセスメント実施についての理解に対し大きな効果が得られた。
しかしながら、これまでの講習内容では、ばく露低減措置の実施まで扱えていなかった。
そこで、本研修ではばく露低減措置の一つである局所排気装置の使い方に注目し、体験型の教育コンテンツの作成を目的とした。
局所排気装置は化学物質を扱う上で必須の装置であるため、正しく使うことが化学物質の自律型の管理では重要であると考える。
3D-CAD(SOLIDWORKS)勉強会(2024年6月3日~2025年3月31日)
技術職員が本ツールを十分に使用できるようになることは、
研究室における実験装置・治具類の設計能力の向上に繋がる上、研究室の学生への3D-CAD指導ができるようになることから大変、有益である。
そこで、3D-CAD についてこれまで学生向け講習会およびカリキュラムの授業で指導経験のある代表者が本ツールの習得を望む、技術職員を対象に講習会を開催した。
実践Python講座~データ整理自動化編~(2024年10月18日~2025年3月31日)
現在、業界や分野を問わず多くの企業において、業務の効率化や収益の拡大を目的としたデジタル化やDX化の取組みが進められている。
一方で、デジタル技術を十分に活用できる人材は不足しており、その育成や確保が課題となっている。
本研修の目的は、デジタル技術の活用に必要となるソフトウェアに関するリテラシーを養うことにより、
データ整理などの単純作業をできる限り効率化し、想像力や思考力を要する業務にエフォートを割くことができる人材を育成することである。
物理学に関する体験型地域貢献イベント用教材の開発(2024年10月25日~2025年3月11日)
現在、技術部で実施している地域貢献イベントの多くは、工作をテーマとしている。完成したおもちゃを持ち帰ることができるため好評を博しているが、
職員の減少や業務の多様化に伴い個々の職員の負担は増加しており、準備時間を確保することが困難になりつつある。
そこで、工作に代わる新たなテーマとして、一度機材を準備すれば何度でも実施可能な体験型のテーマ開発が望まれている。